ドローンには「ペイロード」と呼ばれるものがあります。このペイロードとは、日本語にすると最大積載量と言い換えられ、搭載することが可能な重量のことを指します。ドローンのペイロードは機体によって決められています。今回はペイロードの説明や改造方法を紹介します。
ドローンのペイロードと飛行距離の関係
ドローンにはそれぞれ「これだけの重さなら積んで飛ばしても大丈夫です」という重量が定められており、荷物を運んだりカメラやその他部品を取り付ける際にはペイロードの範囲内におさめる必要があります。
ペイロードは各ドローンによって異なりますが、ペイロードが多ければ多いほど後からさまざまな機能を搭載することも可能です。ただし、ドローンが重くなると消費電力が上がるため同じバッテリーでも飛行距離が短くなったり、ホバリング時間が短くなります。
カメラ無しドローンはペイロードに注目
通常ドローンを購入する時に、カメラが搭載されているかいないかで判断するケースが多いです。カメラが必要ない人、自分で一眼レフカメラを搭載したいなど、ドローンをカスタムしたい人はカメラ無しのドローンを選ぶかと思います。
しかしカメラ無しのドローンを購入する時は後からカメラを搭載することを考え、ペイロードを確認する必要があります。カメラの重さがペイロードを超えると、後から取り付けて飛行させることができなくなります。
ペイロードは、ドローンを選ぶ時のひとつの基準となります。今まで気にしていなかった人は一度ペイロードを確認してみましょう。
ドローンを改造してペイロードを増やす
「すでにドローンを持っているがペイロードが足りない」という人は、ドローンを改造してペイロードを増やすという方法もあります。ドローンを自作したり、カスタムする自信のない人にはおすすめできませんが、得意な人は改造してみるのもひとつの手法です。
例えばDJIのPhantom1、2、Vision+。いずれも最新モデルではありませんが、これらの最大離陸重量は約1300gです。バッテリーの重さは約1000gのため、ペイロードは300gとなります。ではどう改造したらペイロードを増やせるのでしょうか。その答えはモーターやプロペラなどの動力一式を変えることです。例えば先述したPhantomたちに「DJI E800 ESC(アンプ)、モーター、プロペラ等動力一式」を取り付けると、最大離陸重量が5000gまでアップします。ここからドローンの重量、搭載されているバッテリーなどを引いて残ったグラム数だけ、色々なものを搭載できるという理論です。
ドローンの改造は知識が必要です。ペイロードを増やしてみたい人は参考になるサイトなどを確認しながらカスタムしてみましょう。
広がるペイロード開発とドローン市場
ドローンのペイロードは、物流分野などでは非常に重要な要素となっています。ノルウェーでは225キロもの荷物を運べるドローンが開発され、飛行時間も45分と長めです。ただ単に重い荷物を運べるようになるだけでなく、ペイロードをカスタマイズして捜索や救助活動などにも運用できます。
ドローンを安全に飛行させ、なおかつ重い荷物を運べるドローンの研究開発は世界的にも進められています。ペイロードが増えれば増えるほど、ドローンの利用価値もますます高まっていくことが予想されます。
今回はドローンの「ペイロード」についてご紹介しました。ドローンを購入する際に迷った時は、用途と照らし合わせてペイロードにも着目してみてください。またペイロードをカスタムすることで、自分の用途に合わせてドローンを更に楽しむことができます。気になる人は一度挑戦してみてはいかがでしょうか。
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